1000speakersの参加記をやっと書く。

なんか、イベント参加記を書くのが遅くなってんなぁ、俺。いくない。以前だったら、当日帰ってきてからすぐ書いてたのに。

次からはちゃんとすぐ書きますw

さて、自分が話して来た件に関しては、以前に軽く書いた通り。拙作Eclipseプラグインを紹介させて頂きました。

その他、java-jaとはまた全く違った雰囲気のセッションが溢れていて、非常に楽しめました。チューリング完全とか、Wikipediaで読みはしたけど、初耳の単語。それも数人から同じ言葉が聞けるとは。。。驚愕ですよ。
いやね。自分も話すもんだから、どんな雰囲気なんだろう、とドキドキしながら聞いてた訳ですよ。自分すげー浮いた事話すんじゃねぇかなぁ、もしかして、とw で、聞いてるウチに「やっべぇ、この変態ども*1の前で話すのかよ、ありえねーwww」とか思い始めて。「愛すべき変態」というのは、その時に浮かんだフレーズなのです。

まぁ、詳しい事は動画見てね。ってことで。

基調講演

デブサミの岩切さんのお話。技術者サイドからではなく、イベントを10年続けることによって、世界を変えて行こうという意気込み&試みについて。

人前でこういったプレゼンをするのは初めてとの事でしたが、初めてとは思えない程すばらしい発表でした。そう、技術者って、技術者だけで世界を動かしてる訳でもなんでもなくて、こういった方の熱い想いも受けながら、日々活動してるんだなぁ、としみじみ。

デブサミで話してみたいけど、1000speakers以上にネタに困りそうだなぁ。。。自重はダークサイドとは言えど...

Erlangの話。

スライドが英語だった。発表では日本語でも、スライドは完全に英語、というのは、研究の世界では良くある話。ちょっと懐かしかったw

Erlangはもちろんの事、俺はキャパが小さいので、Java以外の言語は今までなるべく避けて通るようにしている。どっちつかずになってしまうから。しかし、こんな言語もあるんだなぁ、とやはり興味深く、意識を持っていかれそうになる。他言語の事を全く知らないのもアレ過ぎるので、ErlangとかLispとは言わないまでも、他の一般的な言語(js, ruby, python...等)にも、そろそろ手を出し始めるべきではないか、と考えさせられたセッション。ゴリゴリとコードが書けないにしても、他言語のパラダイムも学んでおかなければなるまい。

ワナビプログラマ脱却の手引き

テンポの良いプレゼンで、非常〜〜〜〜に楽しめた一コマ。このセンスの良さは羨ましい。しかも、わらかすダケではなく、実は内容も非常に奥深い。

「Hello, world. の後は言語処理系を実装しろ」と。ちょっと知ってる人であれば瞬時に「どんな無茶振りww」と思うところだが。そりゃぁJavaだのCだのを実装しろっつったら困りますわ。オレだってできねぇ。

そこで彼の提唱するのがBrainf*ckですよ。これもまたちょっと知っていれば「なんであんな変態言語をww」と拒絶反応を起こしそうな所ですが。よーーーく考えれば無茶苦茶理にかなっている。まず、1命令1バイト。単語を読み込んで判断する必要がない。引数解析も不要。1バイト読めば何をすればいいのか明確だ。知らない命令が来たら無視という豪快仕様。コンパイルエラーだって存在しない。しかも命令数は異常に少ない。BFだと8つ。

そう、BFは、書く側にしてみれば鬼のような仕打ちを受ける訳だが、実は処理する側にとっては拍子抜けする位楽な作業だ。まぁ、「何で実装するか」による*2んだがなw

Flash Player 間で通信

偶然隣に座った爽やか青年のセッション。Flashプレイヤーは、外部との通信が(セキュリティ面での問題により)制限されている。LocalConnectionしかない。で、何とかGlobalConnectionと呼べるクラスを実装することができないか、という試み。

通信にIRCサーバを使ってそれを上手くくぐり抜ける方法を細かく研究していた。自分も仕事でASを触っている関係上、非常に興味深いセッションだった。

ちなみに、質問時にセキュリティ面での不安がある、との指摘があった。確かに運用に移すには無理がある段階のモノではあるが、実際に運用することを想定して作ったものではないだろう。それに、「応用面で問題がある」からといって基礎的な検討が否定されるのであれば、技術の発展はあり得ない。そういった視点で、基礎研究の段階として非常に価値が高い試みであったと思う。

ニコニコ動画における「笑い」の可視化について

自分は、技術的な側面はもちろんの事、人とITの関わり合いにも結構興味を持っている。ニコ動コメントの「w」の数を数えてグラフ化する、という単純に技術面だけから見れば何て事は無い話なのだが、この試みはアイデアとしてとっても面白い。思わず質問せずには居られなかったw

懇親会の席で、「接頭辞『ちょ』とか『ワロス』にバイアスを掛けてみては」とか「出だしの『w』よりも、中盤の『w』のが高比重かなぁ」とか。そんな話で盛り上がった。

このセッションは「Flash Player 間で通信」とは対照的に、応用研究として価値の高い試みだったと思う。こういった、色んな立場からの話が聞けるのが、この1000speakersの醍醐味なんだろうな。

スタックマシンじゃないプログラミング言語の話〜ぽろりもあるかもよ〜

みんなが期待してた「ぽろり」。なるほどねw まぁ動画参照。

現状、世にある多くはスタックマシンであるが、これがもしキューマシンだったら、というこれまた楽しげなテーマであった。スタックマシンが「(a+b)/(c*d)」を計算する場合、入力順は ab+cd*/ という逆ポーランド記法となる。これは「値が来たらpush、単項演算子が来たら1つpopして結果をpush、二項演算子が来たら2つpopして結果をpush」という仕様による。

ではこれがキューマシンであったら? abcd+*/ となる。これは何記法なんだろう、というのが目下の興味w 未だ結論出てませんが。キューマシンは「値が来たらenqueue、単項演算子が来たら1つdequeueして結果をenqueue、二項演算子が来たら2つdequeueして結果をenqueue」という仕様。

これだけだと不完全なので、何も変更せずにキューを1つ回す(単純にdequeue & enqueueを行う)「rotate」命令と.........うーー、もう一個忘れたw 何かもひとつ命令追加するんじゃ。発表資料はまだ公開されていないし、グーグル先生にも聞き方が悪いらしく、それっぽいのが出てこないw

まぁアレだ。ちょっと探しても出てこない程アレゲな話だってことかorz すげー面白いのにw 私は、基本的にアプリケーション指向。何故かって「作りたいものがあるから」ですね。ただ、もし、その「作りたいモノ」が無かった場合、恐らくどんどんと低級レイヤに墜ちてゆき、バイナリアンになり、命令セットがうんぬん、という話をし始めるであろう人種である。ちょっと気を抜くと、興味の先が低レイヤの話だったりする事が多々ある。そんな時、「いやいやいやいや、それ始めちゃうとアプリ作れなくなるからw」といって強引に軌道修正をする事が多々ある。

戻れ俺。

ゆとりでも作るOSとエミュレータ

これもまた低級レイヤの凄い話。そうだよなー、エミュレータ実装しようとしたらこういう世界なんだよなぁ…としみじみしながら聞いていた。前述の通り、強制的に軌道修正をしてるもんで、この辺りの話には実は弱くって。面白そうだなー、というレベルまでしか理解力が追いつかなかったorz

すんません、勉強不足です。コメント短くてごめんなさい!!

CGIを書くのが面倒な人のためのJavaScript

俺、JavaScriptが難しくて面倒だからCGI書いちゃう人w でも世の中は逆の人も多いんだろなーー、ということで、聞いていた。

確かに、ユーザ間での通信をしようと思わなければ、大抵の事はJavaScriptで書ける訳だ。永続化も、容量は小さいけどcookieで出来ない事はない。js出来る人はここまで出来ちゃうんだよな〜〜、とちょっと憧れながら。

...俺もjs勉強しよう><

統計の話とかしようと思います

だーー。俺の発表直後で、舞い上がってた為、前半が頭に入って来なかった。後悔。

応用研究側のお話だったね。Twitterを統計の材料にして、色々社会的な分析してみようよ、っていう趣旨だったハズw そういえば大学院の時、俺は統計の鬼だった気がする。といっても有意差検定ばっかりだなぁ。なんか、こういう確率分析ってのも面白い。

ActionScript + Papervision3Dで3D入門

ASのお話。見てる人のスライド画面がリアルタイムで動く! おおお、これは凄いですよ。しかもisocchiさんがWii棒を振るとスライドが動く。こんな趣向に凝ったプレゼン、好きだなぁ〜〜。見せ方が上手い。

これがもしパワポに適用できたなら、と考えるとワクワクしてしまう。自分もFlexを触っているから、壁はとてつもなく高いのは分かるんだけど。さっきも言った通り、壁が高いからって考えないのは、ないわー なんですよ。

スライドを見てみるだけでも面白いので、是非。> http://isocchi.com/tomcat/1000speakers/

ハゲでもわかるメール基礎講座

色々トラブルに見舞われつつ、準備が大変だったsugamasaoさんのセッション。

HTTPだったらHTTPクライアント(ブラウザ)、SMTPだったらSMTPクライアント(メーラの半分)、POP3だったらPOP3クライアント(メーラのもう半分)を、一般的には使うんだけども、別にガンガンとバイナリ通信してる訳じゃないので、telnetで繋いで、手動でサーバとお話もできるんだよ、というセッション。

これであなたもメーラは要りませんね、とw そんな無茶な><

でも、いざという時には、知っていると色々便利な知識ですね。勉強させて頂きました

全体を通して

相変わらず語彙力が貧弱で申し訳ないが、楽しい週末を過ごさせてもらいました。id:amachang id:nishiohirokazu さんには、感謝です。ありがとうございました。

ハッカソンが無かったことだけが心残りなので、いずれまた、参加させて頂きたいと思っています。もしかしたら、また喋る方で。そしてその時は自分で申し込む><

ブログを書くまでが勉強会ですよ、との事。これで俺の1000speakers:4は、やっと終了です。ありがとうございましたーー。

# ひっさしぶりに長いエントリ書いたわー。

*1:失礼w 良い意味でねw

*2:鬼の仕打ちと言われてんだから、BFでBF実装しようとか思わない事w