Java: The Good Parts

Java: The Good Parts

Java: The Good Parts

来る2/23、オライリーよりJava: The Good Partsという訳本が発売されます。この本は、監訳のid:t_yanoさんからお話を頂き、査読に参加させて頂いた関係で、献本を頂きました。どうもありがとうございました。

オライリーからは「The Good Parts」シリーズの書籍が何冊か、既に出版済みです。例えばJavaScript: The Good Partsは、(ざっと眺めただけですが)jsにおけるコーディング指針を紹介しているような印象でした。こう書くと良いよ、こう書くと分かりづらくてよくないよ、という感じ。PHP: The Good Partsは目次しか見ていませんが、やはり同じ印象です。

しかし、Java: The Good Parts は毛色が違います。(他のシリーズとは違って)この本は、まさにJavaのGood Parts(良いところ)について書いてあるのです。

良いところ、というと非常に抽象的ですが、世界を「Java以前」と「Java以降」に分けた時、そこで起こったイノベーションを項目毎にまとめて解説したものです。(…と言ってしまうと、言い過ぎかもしれませんが。Javaだけによって起こったイノベーションではないものも、あると思います。)

目次はこんな感じ。


要するに「○○って、いいよね。Java以前には○○はメジャーじゃなかった。だから××な点で大変だったよね。でも、Javaには○○があるんだ。○○って、やっぱりいいよね!」(○○には↑の各項目を代入してください)っていう話です。


Java以前はどうだったのか」、「なぜこのGood Partsを導入したのか」、「Java以後、どうなったのか」という視点で各項目を説明しています。監訳のid:t_yanoさんも言う通り、普段からJavaをゴリゴリ使いこなしているような人にとっては、言ってしまうと「当たり前」のことがひたすら書かれています。が、私も「うんうん、そうだよね」と同意しながら、時には「いやー、まぁ、意図はそうなんだろうけど、現実問題ねぇ…」と批判的に、楽しく読み進めることができました。

この本は「Java以外の言語をバリバリ使っているが、これからJavaをきっちり使えるようになりたい人」や、「Javaを使ってはいるが、今ひとつ使いこなせている気がしない人」に是非お勧めしたい本です。